新潟県十日町市の「星峠(ほしとうげ)の棚田」を訪ね、地域の皆さんが守り続けてこられた暮らしの知恵と、現在進行形で行われている地域活性化の取り組みを視察しました。
1. 雪国の知恵が詰まった風土と伝統
十日町市は冬に4mもの積雪がある国内屈指の豪雪地帯です。 現地の家々には、その厳しい自然と共生するための工夫が随所に見られました。
雪に強い建築: 屋根の雪を自然に落とす「落雪式」や重みに耐える「耐雪式」が取り入れられ、太い柱が建物をしっかりと支えています。
実用的な設備: 車庫も雪が滑り落ちやすい「かまぼこ型」が一般的で、雪国ならではの機能美を感じさせます。
伝統の繋がり: 特産品の「越後縮(えちごちぢみ)」はからむしを原料としており、福島県会津エリアとの歴史的な繋がりも垣間見えます。
2. 棚田農業を守り抜く情熱と試練
美しい棚田の風景は、農家の方々の絶え間ない努力によって維持されています。
品種へのこだわり: 病害に強い「コシヒカリBL」の栽培に注力されています。
気候変動との対峙: 近年の記録的な猛暑と水不足は深刻で、例年は1穂あたり200粒ほど実るお米が、今年は80粒前後にまで減少したといいます。 こうした自然の試練と向き合いながら、一粒一粒を大切に育てる姿には、深い敬意の念を抱かずにはいられません。
3. 地域を愛し、自ら切り拓いてきた歩み
星峠の活動を長年支えてこられたのは、現在70〜80代を迎えられた地域の先達の皆さんです。
主体的な地域づくり: 市町村合併の前から「自分たちの手で地域を良くしよう」と立ち上がり、大豆の栽培から味噌加工・販売までを自ら手掛けてこられました。
温かなおもてなし: 2000年から始まった「大地の芸術祭」においても、20年以上にわたって若者や芸術家をボランティアで支え、温かく迎え入れてこられた歴史があります。 「若い世代との交流はやりがいがあった」と笑顔で語る皆さんの姿は、地域再生の原動力そのものでした。
4. 地域おこし協力隊と「共生」のこれから
現在、星峠では新旧の地域おこし協力隊員が、それぞれの視点で地域に寄り添っています。
現実と向き合う視点: 元隊員の村山さんは、観光と農業の両立や、集落に収益が還元される仕組みづくりの重要性について、地に足の着いた貴重な提言をされています。
新しい風と継承: 現役隊員の牧田さんは、星峠の景色に感銘を受けて移住。看護師の経験を活かして住民の皆さんに慕われながら、夫婦で米づくりを継承しようと奮闘されています。
5. 結びに代えて
アートや観光が地域に新しい活気をもたらす一方で、それが本来の農業や静かな暮らしとどう調和していくか。 現地では「外から来る人」と「中の人」が互いに心地よく関わり続けるための、丁寧な試行錯誤が続いていました。
「美しい風景は、そこに生きる人々の汗と営みによって守られている」という事実を、私たちは忘れてはなりません。 地域の皆さんが繋いできたバトンを大切に、外部から関わる私たちも、誠実なパートナーとして歩んでいく必要があると強く感じました。
視察レポートをもとにAIで作詞作曲してもらってみました。 ご興味あれば聞いてみてください。
歌詞
ほくほく線の窓から差し込む光
鏡のように空映す棚田の波
かまぼこ型の車庫雪に耐える
知らない景色でも懐かしい香り
景色に馴染めぬ心のささやき
戸惑う日々のそばで色が微笑む
速さの代わりに失くした旋律
風の便りが歌を連れてくる
流れる雲のリズムに耳澄まし
大地の鼓動を感じて歩こう
ああこの美しい風景は
誰かの汗が育てた奇跡
水鏡に揺れる星たちは
数えきれぬ物語を知ってる
風が運ぶ土の香り深呼吸
根を張る人々の温もり感じ
混ざり合う場所で生まれる調べ
明日へ続く道を探してる
ああこの美しい風景は
誰かの汗が育てた奇跡
水鏡に揺れる星たちは
数えきれぬ物語を知ってる
